福祉に関するあまりに道徳的な言説はこれなんじゃないか
福祉に関するあまりに道徳的な言説はこれなんじゃないか
サルズマンの強迫性の議論を読んでいたら、こんな思いがけない文章が。
彼らが高い道徳規準を掲げるのは、自分の行動に対する責任回避の方法になり
うる。それを口にしてさえいれば、それを現実に実行するかどうかということか
ら問題をそらすことができる。
究極的な答えへのとらわれは、融通のなさを伴っている。それは、真実のため
の真実であり、生きることには役に立たず、逆に行動を回避するということを正
当化するという利得が存在するのである。
彼らの知的探究が強迫的になると、現実問題をそれぞれの状況に応じて判断す
るのではなく、融通の利かない硬直した形式が適用され、それぞれ余地はなく、
型にはまった反応する。
彼らは、自らを原則主義者に見せかけようとするが、一見断固とした考え方は、
不安感や決断回避を抑えるために要請された規則にすぎない。彼らは、自発的に
決断を持って答えることできなくさせている。
他人から見下される危険がある失敗のリスクがある現実行動を避けようと努力することによって強迫性性格者の安全感が保たれる。現実の問題から逃避し、あいまいにするために強迫性性格者は大量の言葉を用いる。