矢幡洋の犯罪心理学と事件-日々の考察

犯罪事件コメンテーターとしてTVに出ることがあります。社会の出来事や自分の体験を心理学的に考察します。3日に一度、昔、単行本などに書いた少年犯罪分析を連載します。自分で取材した古い事件もあります。他、本家ホムペ・ブログ更新情報も告知します。

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「子供一千人出産計画」男って結構やばいような気がする | 優生思想がもう実行できるようになっているという事態が本当は一番怖い 

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スタジオ出演は災害報道で流れました。当然ですが

 今日、何年かぶりでスタジオ生出演の予定があった。ネタは「子供一千人出産計画」タイの代理母などを使って子供を1,000人作る予定だった、と言うアレ。スタジオの待合室で「喉の調子、最悪だな。声、枯れないかな。スタジオ生出演なんて何年ぶり? 」とか考えながらもうろうとしていたら(夏風邪が治りきっていない)スタッフさんがやってきた。


  広島の集中豪雨による土砂崩れの救出作業が大変になっているということで、こちらのコーナーは急遽「後日、またの機会に」ということになった。こういう事は、非常によくあること。 「はいはい、それは、災害報道が当然優先でしょう?では、何かの機会がありましたら・ ・ ・ 」と帰宅。帰ってから「36人死亡 7人不明」と言う大惨事だったことを知る。驚いて 「こんなに被害者が出た災害、ここのところなかったんじゃないの? 」と妻と話しているうちにいつのまにか眠ってしまった。とにかく、すっきりしない風邪だ。

すぐに出演することになりそうだ


  電話の音で目を覚ます。同テレビ局のスタッフから、 「明日、同じネタでスタジオに来てくれないか」と言うお電話。まさか、翌日とは思っていなかったので(僕の認識では、すべての番組は、 1回ごとに主ディレクターが変わる。またお声がかかるとしても、どんなに早くても翌週だと思っていた)戸惑う。ちょっと今、バタバタしているんだけどなぁと思いながら、お引き受けることにする。

ここだけの話なんだが、この男、結構ワルかも知れない


 ついでだから、 「スタジオでは、ちょっとここまではしゃべれない」と言う私的感想を書いてみよう(当然、スタジオで喋るような事は、ここには書かない) 。
本当に、 「臭い」でしかない。こんな極度に少ない情報からの個人的憶測なので、 「漠然と、そう感じるだけ」と断るしかない。それだけ前置きをしても、 「反社会性パーソナリティ」のにおいがそこはかとなく匂ってくる印象を打ち消せないのである。
その根拠(心理屋の勘が大した根拠を持っていないことがよく分かるだろう)


1.その国で違法性の強いことをやっている(タイでは、金銭謝礼目当ての代理母は法的に禁止されている) 。日本の国内法では犯罪とされるかどうかは不明だが、ご当地の違法行為を人目を隠れてやっている。


2 、嘘をついている(自分の代理弁護人には「相続対策の為」と私的利益であることを言っているが、マスコミ向けには「子供たくさん作ることが自分の哲学」と公的目的があるかのように言い換えている)


3 、どん欲さ(1人、 2人で満足する人もいるだろうが、この人物は自分の欲望に限界がかけられない様子)


4 .大胆さ(世界中を飛び回り、自分個人の託児所を作り、人を雇ってしまう、と言うこの行動力。考えたって、実行に踏み切れないのが、普通の感性)


5 .人間的関係の無視(言っていることを総合すると、 「それぞれの子供に対して生活保障をちゃんとつけている」ということだが、 「親の愛情が行き届かない事はどうでもよいのか」ということは念頭にない様子。 「モノとカネさえあればいい」で、人間関係無視というのは、反社会的な価値観だ) 


 ・・・まぁ、こんな事は言えないこともないのだが。

優生思想ってもう実現しちゃう技術があるんだ・・・


 この1件の1番怖いところは、 (この人物はカッコつけで言っただけかもしれないが) 「優秀な遺伝子を持った人間がたくさん増える事は、良いことだ」という優先思想であり、そして「実は、それを可能にしてしまうほど、現代の生殖科学技術は進んでいる」ということなのだ。この問題を出してしまうと、収拾がつかなくなってヤバすぎるので、スタジオでは間違っても言えない。